私たちは親に多大な影響を受けます。
それは大抵の場合、自分に最初に価値観を教える存在だからです。

そして子供は、親の感情を察知して、親の望むようにしようと、
自分の感情に蓋をしてしまうこともあるんです。
子供は親に無条件の愛をもっているからで、
子供は一人では生きていけない存在だからですね。

親の見えない呪縛にとらわれ心が自由になれなくなっていく。

ある女性Nさんの相談です。

「退屈なんです」

じつは、やりたい事が無い人はいません。
やりたい事を考えることが出来ないのです。

ここで親との関係が影響している場合があります。

Nさんが子供の頃のお母様との関係を聞いてみると・・・。

静かな束縛があったようです。
「それはやらない方が良いと思うわ」
「危ないから止めときましょう」
「あなたには合わないと思うの」
「あなたのことはママが一番分かってるのよ」
「あなたのためなのよ」

そのうちにNさんは自分の気持ちに蓋をしてしまうようになりました。
「どっちにする？」
「ママの良い方でいい（どうせママの好きな方にするんでしょう）」

ママの言いなりにしていればママは機嫌が良い。
やりたい事を考えなければ嫌な気分にならずにすむ。

望むのもを考えない習慣が勢いづいていったんですね。

やりたい事を考えると、自分の希望を言うと、嫌な気分を味わうので、
考えないようにしようと思ってしまった。
子供の頃、親の条件付きの愛から、
ワクワク感情をブロックされてしまった。

Nさんは、ワクワクの感情に封印してしまったんです。
その結果、自分が何を求めているのか、
何をやりたいのかが生まれてこないので、
「退屈なんです」
やりたい事を自分にさせない数だけ退屈になるんです。

まずは、お母様の価値観であって、Nさんの価値観ではなかったことに気付いてもらい、退屈な日々から解放されたい意思を確認してもらいました。

その上で、Nさんに提案したことは、
望むのもを考える習慣に勢いをつけることです。
本当の自分を思い出すことです。

そのために、
自分に束縛から自由になる許可をだす。
自分にやりたい事を考える許可をだす。
自分がやりたい事をやる許可をだす。

最初は、やりたい事がなかなか思い浮かばなかったNさんでしたが、
根気よく自分の心に問いかけているうちに、
心が解放されていき望むのもに勢いがついていきました。
呪縛から解き放されていったんですね。

ここで、やりたい事をする許可を自分に出しても、
「こんな事をしたら誰かに何か言われるのではないか？」
「誰かに変なやつだと思われるなではないか？」
と言う思考が持ち上がってくるものです。
これは長い間の感情をブロックしていたので当然のことです。
それを知っておくだけで良いのです。

知っていれば、これはいらない思考だと気付き、
望むものを考える思考の勢いを落とさない事ができるんです。
これを知らないと、やりたいことが次々出てきた時、思考の勢いが上がったり下がったりして、何から手をつけて良いかパニックになって、
結果何も出来ないという状態になります。
そしてまた「退屈なんです」になってしまうんです。

お母様は、Nさんの変化に最初は戸惑い、
自分の意見を押し付けようとしていたのですが、
Nさんが生き生きしていく様子に、
「自分がやりたい事をどんどんやろうね」
と嬉しそうに言ってくれるようになったそうです。

自分の感情を押し殺すことは、
一見周りを気遣っているようでも、
じつは周りを幸せにはしていないものです。
自分の感情を一番大切にして自分が幸せになることが、
周りも幸せにして行くんですね。

今何となく退屈な方は、
自分の心と向き合い、
『やりたい事をやるキャンペーン』
をしてみることをお薦めします！